【サンムーンダブル】雨トリルオニシズクモ【VGC2017】

showdownで使っていた構築で手ごたえを感じたので一念発起して構築記事を書いてみることに。次があるかは分からない。 

取り敢えずパーティメンツをどん。

最遅HC神秘の雫オニシズクモ/ヤレユータン/襷パラセクト/意地AS珠フェローチェ/脱出ペリッパー/カプ・コケコ

 

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構築のコンセプトをざっくり言うと、トリル+雨サポートからオニシズクモの采配波乗りを連打して殲滅していく構築。

以下個別解説に移ります。

 

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Araquanid @ Mystic Water
Ability: Water Bubble
EVs: 252 HP / 4 Def / 252 SpA
Quiet Nature
IVs: 0 Atk / 0 Spe
- Surf
- Protect
- Sleep Talk
- Scald

175(252)-75-113(4)-112(252)-152-42(最遅)

 

特性により水技の威力が二倍になるこの構築のエース、最遅HCオニシズクモ。それなりの遅さとそれなりの耐久、雨のブーストを受けた圧倒的火力によって、トリル下で采配波乗りを連打して殲滅していく。コケコ・テテフ・ガブ・テッカグヤ・ガラガラ・ウインディetc...といった環境を支配するポケモンに対して水技の通りがいいことから目を付けた。雨が降っている場合の等倍に対する火力は、柔いポケモンは確一、ガブリアスクラスは確二なので采配で確定。テッカグヤも大体二発圏内に収まる。テッカグヤに関してはそれ以上にワイドガードという脅威があるので要注意である。因みにカミツルギ(草半減)は雨波乗りで確1。

水技を半減するのは水、ドラゴン、草だが、水はオニシズクモに対する決定打がなくこちらの水技でどんどん削れていく、ドラゴンはガブ以外の数が少なくボーマンダも雨波乗り×2(采配)で吹き飛ぶためこの2タイプに対してはあまり問題とならない。*1

草に関してはブルルやマシェードといった厄介な敵が多いので要対策である。(ルール上ナットレイモロバレルがいなくて本当に助かった…)その為この構築では毒技を多数搭載している。ブルルが初手に出てきたらフェローチェの珠毒づきでしばき、後発ならパラセクトのヘドロ爆弾+波乗りで処理することを信条としている*2。マシェードに関しては一応場に出すだけで催眠を無効に出来るカプコケコというポケモンがいるので採用しておいた。技スぺの余ったところに寝言を入れているのも気持ちばかりのマシェード対策である。

キングドラやルンパッパといった水4分の1勢が存在しないのも非常にありがたい(アローラナッシーがいるにはいる)。しかし、この環境にもトリトドンという水技を完全に無効にする天敵が存在する*3。こいつは絶対数こそ少ないものの無視できない程度には存在しており、これをどうするかはオニシズクモを使う場合には考える必要がある。周りを洗い流してこっちの残りとの削り合いをする頃にはCがどちゃくそに上がっているだろうし。この構築では後述するパラセクトがその対策に当たっている。

オニシズクモはA70 C50という種族値から物理型が採用されがちであるが、物理の場合①環境に多い威嚇の影響を受けやすい ②単体攻撃しかできない という二点の原因により制圧力にかけがちである。(無論その構築の場合オニシズクモで制圧する必要はないという考えに基づいているのだろうけど。)この特殊型はそうした欠点を解消し、更に周りをこいつのサポートで固めることによってばったばったと敵を薙ぎ倒してくれるようになったので次第にエースの地位を獲得していった。逆に特殊型の欠点は ①後述するヤレユータンの特性をテレパシーにする必要があること ②むしのさざめきを覚えないので他のタイプの攻撃技を打ちたくても悲しい火力にしかならないことである。とは言え二つ目の欠点は水技で事足りるのでアクジキングが流行らない限りそれほど大きな欠点にはならない。

素早さ種族値に関しては、クワガノン・ケケンカニ・アクジキングより1遅い42であり、もしナットレイモロバレル、あるいはメガ進化ターンにS20になることが出来るようになったメガバクーダといった種族が健在の環境であれば中途半端な素早さだが、VGC2017レギュレーションにこいつらがいない以上十分な遅さであると言える。S45のガラガラが環境にはびこっているのが追い風で、グソクムシャのようなアローラ出身の遅いポケモン達はS40付近が激戦区となっていることから最遅を避けているのかこいつで先手を取れることが多い。但し、コータスギガイアスカビゴン*4など更に遅いポケモンが徐々に出てきているので、このようなポケモンと当たったら、選出・立ち回りを慎重に行わなければならない。ギガイアスに関してはトリルを阻止しつつ逆に上から殴る、コータスに対してはペリッパーを上手く使うなどして頑張ろう。なお、最遅で抜けるのは無振りギガイアス(S25)まで。ギガイアスを使うなら最遅にしない理由がないとは思うが。最遅ギガイアスがどうしても気になるようなら雨を絶対に展開するという鋼の意志の下鉄球を持たせるのも一考だろう。

技としてはメインウエポンの波乗り、ワイドガード持ちに対してダメージが保証できる熱湯、拘らない最大の利点である守るまでは確定として、寝言の枠は毒技、水浸し、ワイドガードなどとの選択である。とは言え水技だけを打ち続けてゲームを終わらせるのが理想なのであまり真剣に悩む必要はない。

以前はこだわり眼鏡で使用していたが、雨波乗り一発で相手が沈んだり、半減でも7・8割削れたりで火力過剰に感じることが多かった*5ので、より柔軟な動きが出来るタイプ強化アイテムに変更した。この場合後発猫だまし、ワイドガード持ちなどに対応できる。但し、眼鏡の場合は雨無しでも十分な威力が出せるという利点があるのでこれもまた選択である。ワイドガードは今のところはテッカグヤなどにもあまり打たれないのだが、環境が進んでいくとコータスやジジーロンなどの対策に搭載される可能性も高まっていくと思うので警戒はしておいて損はない。

 

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Oranguru @ Tanga Berry
Ability: Telepathy
Level: 50
EVs: 252 HP / 252 Def / 4 SpD
Sassy Nature
IVs: 0 Atk / 0 Spe
- Trick Room
- Instruct
- Rain Dance
- Protect

197(252)-65-132(252)-110-144(4)-58(最遅)

生意気HBのタンガ持ちテレパシーヤレユータン、雨ごい守るを添えて。トリルをして隣にオニシズクモを据え、波乗りを采配するのが仕事。こいつが一回動くか動かないかで試合の全てが決まるので、型としても構築としてもそうなるよう気を付けて調整した。とにかく一ターン生き残ることに全てをかける。一ターン生き延びれば試合を終わらせられる。特性がテレパシーになっていることでこいつの強みの一つである精神力トリルが出来なくなっていることには注意。

まず持ち物だが、今作でグソクムシャ、フェローチェ、マッシブーンといった強力な虫技を打ってくる奴が登場し、これらとの集中で落とされることが非常に多かったのでタンガを持たせた。逆に悪技を打ってくるのはワルビアル、アローラベトベトン、ガオガエン、根性叩き落とすハリテヤマ(叩き落とすを自力で覚える賢いポケモン)であり、現状悪の波動を打ってくる奴はいない。これらが初手に出されるようならまた持ち物を考えなければならない。因みに虫技は一発ならタンガ無しでも耐えるが、隣との集中を耐えるための半減実である。虫統一は知らん。ノーマルタイプによってゴースト弱点が打ち消されているのが非常に偉い。虫技で落とされるならタンガ、悪技で落とされるならナモ、等倍火力で押してくるならオボンか襷となる。

努力値振りとしては環境初期の初期には珠ガオガエンが流行していたのでそこに合わせて調整を試みた。するとH振り切りは当然としてそこにB132を確保すれば珠ラリアットを耐えることを発見した。ガオガエンでこいつを倒したい場合は鉢巻かZを持ちましょう。B補正でこの値に調整した場合Dがこの型より1だけ低くなるので、生意気HBとなった。但し、珠ガオガエンを全く見なくなったので、Bをさらに高めるなり逆にDを伸ばすなり、努力値振りも環境に応じて変えるのが良いだろう。

技に関しては、トリル采配は確定。采配によって従来のトリル手助けのようなサポートでは突破できなかった襷持ちを貫通できるのが非常に偉い。残りの二枠は比較的自由である*6。今回はペリッパーがいるとはいえ、あると何かと便利な雨乞い。ペリッパーを選出しないで雨展開することが出来たり、天候合戦になったときに使ったりする。残りの一枠は当初サイコキネシスを採用していたが、守るが必要だと思ったので変更した。従来のトリルサポーターであれば襷削りの為の攻撃技が欲しくなる場面は多かったのだが、前述の通りこいつは采配によって味方を二回行動させられるのでその用途においては必要ない。むろんそのほかの場面でも攻撃技が重宝する場面はあると言えばあるのだが、今回は守る。理由としては、①初手の猫持ちがこちらの構築からテレパシーを決め打ちして猫をヤレユータンに打ってくる可能性が捨てきれないから ②相手に対して様子見を行うことでより安全にトリルを貼ることが出来ると思ったから の二点がある。これは感覚的なものなので説明し辛いが、とにかく守るがあるとトリルしやすいのである。

素早さ種族値は大抵のトリルアタッカーに後攻采配出来る60。オニシズクモパーティでなくても重宝する素晴らしいポケモンだと思う。最遅の場合無振り40族まで抜けるので、グソクムシャより早く采配を打てる可能性がある。遅さが足りず鉄球を持たせるとすれば、オニシズクモと並んだ一ターン目に雨ごい、二ターン目から采配といった立ち回りも考えられる。

こいつがトリル出来ないシーンは弱点を突かれる場合の他にコケコ・デンジュでZ技を交えて殺されるというパターンがあった。猫サポートでトリルを貼ろうとしたらテテフが来て殺されるというのもあってこの構築には猫持ちは入っていない。 威嚇によってトリルサポートをする線もあるが、今のところ適役は見つかっていない。

 

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Parasect @ Focus Sash
Ability: Dry Skin
Level: 50
EVs: 252 HP / 4 Def / 252 SpA
Quiet Nature
IVs: 0 Atk / 0 Spe
- Sludge Bomb
- Rage Powder
- Spore
- Energy Ball

167(252)-100-101-123(252)-100-31(最遅)

 

波乗り雨におなじみ、味方の波乗り無効枠の最遅襷パラセクト。トリルした後にオニシズクモと並べて妨害や水対策の対策をしていくのが主な役目である。今回は通常ワイガ・守るなどと選択の枠に、構築の要請に合わせてヘドロ爆弾を搭載している。このポケモンは以下に挙げるように様々な恩恵を構築にもたらしてくれた。

①ワイガ対策

攻め手は一手遅れるものの、ワイガ持ちを眠らせることで無理やり波乗りを通していく。本当はドクロッグでフェイントしたいのだが出場できない。

②ブルル対策

後述のフェローチェと合わせて、毒技によって下からも上からもブルルを縛る。とにかくブルルはこの構築で極めてめんどくさいポケモンなので、ブルル入りに対してはとにかく常にこいつかフェローチェを場に出しておきたい。なお、当初毒づき種爆弾の型を考えていたのだが、教え技なしでは種爆弾を覚えず、しかも毒づきじゃなくてクロスポイズンしか覚えないという悲しみを背負っていた。その内クロスポイズンよりもヘドロ爆弾の方がダメージが通ることに気付き、C60で完全特殊型という変な型になった。ヘドロ爆弾一発では誰も落とせないので、隣の追撃を加えるか少し削っておくことを念頭に置く必要がある。

③マシェード対策

こいつが担当する役割の中で一番危ういところ。マシェードの絶対数が少ないのが唯一の救い。マシェードと同速なので安定して先手を取れる保証はなく、やはりヘドロ爆弾で一発で落とせない。もちろん怒りの粉、キノコの胞子は無効である。一度だけ当たったときは初手でフェローチェが吹き飛ばしてくれた。

トリトドン対策

いわずもがな。 今度はチョッキとかじゃなければ一発で落とせる。トリトドン以外にも水に対する打点があるのは重宝する。

⑤とりあえず胞子、とりあえず粉

オニシズクモと並べて胞子、怒りの粉しつつ波乗りを打っていけばつよい(小並感)。但し試合展開が遅くなるので、この場合は必ず雨を先に展開し、波乗りの確定数に気を付けてトリルターンに配慮すること。

 ⑥粉トリル

トリパの原点にして頂点。電気ごり押しやガーディアン・デ・アローラからのトリル阻止が気になる時にやれれば強い。攻め手が遅れるので基本的にはやらない。

このようにこのPTとありとあらゆるシナジーを持っており、かけがえのない存在。はじめはトリトドンを入れていたが、トリトドンではオニシズクモが熱湯を打てないという欠点が致命的であった。持ち物は始め †ピントレンズ† を持たせていたが襷でないせいで負けた試合を経験して素直に襷にした。

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Pheromosa @ Life Orb
Ability: Beast Boost
Level: 50
EVs: 4 HP/252 Atk / 252 Spe
Adamant Nature
- Poison Jab
- U-turn
- High Jump Kick
- Protect

147(4)-207(252)-57-141-57-203(252)

 

 意地っ張りAS珠フェローチェ。攻撃の引き付け、ブルルに毒突きを打つ、非トリル選出時のダメージソースが主な役目。意地っ張りでも200を超えるSからの珠毒突きでコケコを落とせるため、非トリル選出時は重宝する。とは言えこの構築では通常時は別にこいつでコケコを倒す必要はない。

ブルル、マシェードに毒づきを打つのが最大の仕事。意地珠なら威嚇込みでもブルルを確一で持っていく。なお陽気ならば臆病スカーフデンジュモク、控え目スカーフテテフに怯える必要がないので一長一短。今のところ意地で問題ないがこいつらのせいで負けたりしたら変更するつもり。珠毒突き→ブルルのダメージは陽気でも威嚇なしなら問題ない。

また、とんぼ返り→脱出ペリッパーとつないで相手を削りつつ雨・トリル展開をし、即オニシズクモに繋げるギミックもある(因みに守られると交代できないので素引きの方が安定する)。このポケモンは放置しておくのはあまりにも危険なのでいわばトリプルのスカーフドーブルのように常時この指止まれ状態にあるようなもの。トリル補助として非常に優秀で、脱出ギミックも決まりやすい。

因みにはじめはHBD0で使用していたが、ポケモンはステータスが高い方が強いことに気付いたのでHBDは高い方がいい。 HD0にするとペリッパーの雨なし波乗りダブルダメを耐えない。

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Pelipper (M) @ Eject Button
Ability: Drizzle
Level: 50
EVs: 4 Def / 252 SpA / 252 Spe
Modest Nature
IVs: 0 Atk
- Protect
- Surf
- Hurricane
- Wide Guard

135-49-121(4)-161(252)-90-117(252)

ここまでにも述べて来た雨要因の脱出ペリッパー。少しでもブルルに対する打点を持ちたいシリーズの一匹で、控え目暴風は一応高乱数。フェローチェを入れてからは殆んど打ったことがない。というか行動しない。

ブルルのSラインが分からないのでブルルを抜く可能性を少しでも増やすためにCS。ブルルに対する打点の大小とコケコを抜く必要がないことからニョロトノを選ぶ理由はない。

大体雨を降らしてはフェローチェの身代わりになって死んでいくが、ギガイアス入りに対しては相手のトリルを阻止しつつオニシズクモと並んで水打点二枚として働いてもらう。

技構成は迷走中で、熱湯、冷ビ、とんぼ返りなんかは候補に入る。構築をシェアして改善を頼んだ人*7はフリーフォールを入れていたのでこれも候補

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Tapu Koko @ Electrium Z
Ability: Electric Surge
Level: 50
EVs: 8 Def / 248 SpA / 252 Spe
Timid Nature
- Thunder
- Dazzling Gleam
- Hidden Power [Poison]
- Protect

145-121-106(8)-146(248)-95-200(252)

 

迷走中の枠。めざ毒は厳選を考えるとうーんって感じだが他の構築でもブルルに対する安定打点として使えなくもない……かも。めざ毒が勝利につながったことはない。ガーディアン・デ・アローラでもいい。あとマシェードに投げた時にやることがないと困るので。

前述の通り気持ちばかりの催眠対策。一応ペリッパーがいるので雷。相手の残数を減らすことに特化した電気Z。

ギガイアスなどがいる時の非トリル選出として出す場合もあるがガラガラが多いこともあり殆ど出さない。

ブルル・マシェードにブレバが打ててフリーフォールでなんやかんや出来る物理型もありかと考えている。

一度だけ追い風バタフリーを素雷で麻痺らせて勝った。

こいつがいるおかげかガラガラがやたら出て来るので見せポケとして機能している気はするが別にその機能はなくてもいい。

この枠の要請としては①非トリル選出に絡めること ②催眠対策の二点であり、②としては最強であるが①に関しては環境にはびこるガラガラのせいで怪しいので型や種族の変更待ちである。因みにレヒレは水タイプが被りすぎて没にした。

 

☆基本選出☆

初手:フェローチェ+ヤレユータン 裏:オニシズクモ+ペリッパーorパラセクト

基本的にこの五匹を相手によって組み合わせながら選出していく。水を半減する相手が多ければペリッパー、打点が足りていてワイガ持ちやトリトドンがいればパラセクトなど。フェローチェで相手の攻撃を引き付けつつトリルして脱出なり倒れるなりしてオニシズクモがトリルを4ターン使えればほぼ勝ち。実際にはそう上手くいかないが少しでもその状況に近づけるべく注意して立ち回る。相手によっては初手のフェローチェをパラセクトに変えて粉トリルから市に出しや素引きでオニシズクモを展開する。いきなりオニシズクモで殴っていっていいと判断した場合はオニシズクモを出す。

オニシズクモを出した後は基本的に采配波乗りを連打していくが、相手を見て予めヤレユータンをパラセクトに交代しておいたりする。

勝ち試合は殆んどトリルターン中に終わる。負け試合はトリルを展開出来なかった場合だが、この並びになってからはトリル展開に失敗することはかなり減った。

 

☆非トリル選出☆

ヤレユータン以外の五匹を適当に

この非トリル選出を練るのがこの構築の最たる課題である。

トリル出来ないパターンは主に相手にギガイアスがいる場合。ギガイアスはオニシズクモはおろかパラセクトよりも遅く*8、岩技でこちらを崩してくるためトリルは出来ない。ギガイアスは特性すなおこしの獲得によって存在感が増しており、数を増やしているので到底無視できる存在ではない。

相手のトリルはこちらのフェローチェの打点と何かの集中、あるいはパラセクトの胞子で縛るなどして妨害する。トリルさえ通さなければギガイアスを上から殴れるので、オニシズクモが持ち前の耐久を活かして隣の攻撃を耐えつつ殴っていく。トリル選出の場合オニシズクモは殆んど攻撃を受けずに終わるが、こういう時に物理は最低限、特殊は相当の耐久が役に立つ。そんなこんなで相手の残りのメンツにもよるがフェローチェ、オニシズクモの火力を通せば辛勝出来る。

因みにジジーロンやヨワシなどの他のトリルアタッカーに関してはこちらが有利なので恐れることなくトリルしていってよい(ジジーロンの暴風は知らない)。その場合は相手にトリルしてもらって勝つという立ち回りも考慮する。

まだ当たったことはないが指トリル+ギガイアスに対してはヤレユータンを出してトリル返しも考えたい。

非トリル選出の課題は言うまでもなくコケコの枠であり、フェローチェはもちろんのこと、オニシズクモ、パラセクトもこちらがトリル選出しない相手に対してはトリルなしで戦える。ペリッパーも天候枠としての役割がある。あとはこの四体と並べられて選出の選択肢となる駒が必要なのだが、コケコはフェローチェと並んだ場合ガラガラへの打点が全くなくなるので相当厳しくなる。そんなわけでこの枠は検討中なのである。

 

☆この構築のメリット☆

はじめに述べたように環境で水の通りがよく、水耐性に対しても基本的にごり押しで勝つことが出来る。立ち回りへの依存度が少なく思考量を減らしてイージーウィン出来ることも多い。また、命中不安定技がフェローチェの跳び膝蹴りと雨下必中技のみなので運負けが殆んどない。

この構築の類似構築には、圧倒的な遅さと自分の日照りで晴れ展開を出来るコータス軸のパーティがある。コータス軸の場合はトリル中に抜かれることが絶対にないばかりかドレディアの「お先にどうぞ」を絡めたコンボを取ることも出来たりするので正直コータスの方が強いんじゃないの?と思わなくもない。ただコータスに対するこちらの優位点を挙げるとすれば、天候合戦に強いことである。水技はコータスギガイアスに対して抜群を取ることができ、たとえ天候を取られたとしても二発圏内から逃れることはない。ここに関しては雨パの優位点だと言える。

 

☆最後に☆

長ったらしい記事でしたがここまで読んで下さりありがとうございます。私は戦うのが怖いので、どなたかこの構築を更に改良してがんばってくれたらうれしいです。改良相談など連絡はコメントか@DiveFeelingGood(Twitter)まで。

*1:他のドラゴンタイプとしてはヌメルゴン、バクガメス、ジャラランガがいる。ヌメルゴンは見た時点でおげってなって雨選出を諦めたので戦えるかどうかは分からない。意外と押し切れる気もする。バクガメスは水技が通るが一応ワイドガードを覚えるポケモンなので見かけたら波乗りでなく熱湯を打つなど警戒した方がよいかもしれない。ジャラランガは知ららんが。

*2:ちなみに傾向としては初手に出て来ることが多い。

*3:一度だけネオラントにも当たった。トリトドンとの二枚呼び水だったうえに水浸し→エレキブルギミックも見えたので選出に頭を抱えていたところ試合前降参された。

*4:カビゴンは一度だけトリル成功したにも拘らず負けたのでトラウマ。選出の都合上雨展開出来なかったのも原因であった。

*5:コケコ・デンジュモクなどは雫雨波乗りでも確一。

*6:ドーブルとのコンビでぶんまわすを採用している型を拝見した時はなるほどと思った

*7:一応この改善案は完全に自前。

*8:一応パラセクトに鉄球を持たせればギガイアスを抜けるので選択肢ではある